セカンドライフで10ヶ月(その3)  '08.5.19

このシリーズ最後のアバはお母さんのアバダーだ。
はじめはアバダーだけつくって、私や息子のアバのところで居候をしながら遊んだら良いと思っていたが、やはり独自の土地を持って何かやるのがよかろうということになった。

セカンドライフを始めた頃は、当然のこととして右も左もわからず、オブジェを作るにも土地に家を建てるにも苦労した。
しばらく経ってから、こんな便利なものがあったのかとか、こんなきれいな適切なテクスチャーがあったのかという思いがあった。
そんな経験から、始めたばかりの人や自分の土地を持ったばかりの人に、役立つようなアイテムを無料で提供するようなことをしたいと思った。

ひょんなことから、大きなモールを開いていた店がなくなって、その跡地にテクスチャーや建物、アバダー関係のアイテムを投売りしていることをと知った。
幸い再販可能なアイテムばかりだったのでさっそく購入、何万点とあるアイテムを手に入れることができた。
思いついたのが、お母さんのアバにこのアイテムをフリーで提供するような店をもたせようということだった。

さて、この大量のアイテムを一つ一つ確認しながら、役立ちそうなものだけを選別するのは何とも容易なことではない。
同じようなアイテムは一つのボックスに入っているので、それをドロップして自分のインベントリー(所有物ファイル)に展開、それをまたドロップしてオブジェクトを確認するのだ。
中にはどでかい建物なんかもあったりして、お母さんの土地では展開しきれないので、サンドボックスに行ってはオブジェクトを確認した。

あっと驚くような素敵なものがあったり、何ともエッチなオブジェクトがあったりで整理が大変だった。ほとんどが外国製の'05〜'06くらいに作られたものだ。
そんなオブジェクトを整理して、4階建ての建物に陳列することにした。リサイクル品なのでガレージセールなんて名目で売り出そうと思ったが、なんでもありの店ということで現実世界でもなじみの深いホームセンターがよかろうということで、「NSLホームセンター」という名前の店にした。
そうそう、息子のアバのゲームバーの店の名は、「NLSゲーム・バー」とつけた。Nは中上、LとSはラムとサリーだ。二つの店で、LとSが入れ替わっているのはご愛嬌というものか(笑)

数ある中のアイテムで、憧れのピアノもあった。もちろん修正可能なオブジェクトだ。
販売されるオブジェクトは、修正、再生、転送とそれぞれ可否がクリエータによって決められるが、正規の販売品はだいたい修正不可、転送不可だ。
この修正可のピアノを元に、自分なりのオリジナリティーを付加したピアノを作った。これが今、このホームセンターの売りだ。
残念ながらピアノを弾くアニメーションはつくれないので、売っているアニメを付加している。外国製だがこのアニメだけで150L$もする。
演奏するピアノ曲は、フリーで配布しているファイルをつかっているが、自分でもピアノファイルを作ってみたいと挑戦した。
サウンドファイルは10秒のWAVファイルと制限されているので、3分のピアノ曲だと18ファイル作らなくてはならない。
曲を分割するソフトがあるようだが、そんな専門的につくることもないので色々調べた挙句に、ウインドウズについているアクセサリーのサウンドを使って、10秒単位に切ったファイルを作ることにした。
感がたよりだが、10秒ごとに曲を分割することは根気が要るが比較的簡単にできる。

かくしてピアノにアバの動作が入って、ピアノを演奏するピアノオブジェをが出来上がった。が、未だ買い手が現れる気配はない。
しかし、じょじょにではあるがこのホームセンターを訪れて、色々見ていく人もふえている。

今では私、息子、お母さんの3人のアバが、おのおのの職場で働いている。そんなあほらしいことをしているのが、最近のセカンドライフの遊び方だ。
(><;)



ホームセンターの1階は倉庫兼エントランス、2階はテクスチャー関係、3階は建物、4階はアバダー関連のアイテムをフリーで購入できるよう陳列している。
このホームセンターは、セカンドライフに入って間もなくお母さんのアバが2日で作った。近くの人が寄ってきて、これは一人で作ったのかってしきりに感心していた。


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